知っていると便利な専門用語、略語①

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専門用語 医療・福祉

患者さんやご家族はもちろん、

病院スタッフの中でも事務さんなど、

医療用語に馴染みのない方は多くいます。

「じょうそう?」

「あぷにあ???」

といった感じで、専門用語を聞くと戸惑ってしまうこともしばしば。

看護師は、患者さんやご家族と色々話をしたり、説明をする場面多くあります。

医療用語をなるべく使わずに、丁寧に説明できるよう気をつけていきたいですね。

と、いうことで。

最近、私が「なにそれ?」「漢字が読めない!」と、

新人の一般事務さんや患者さん、ご家族さんに聞かれた医療用語をまとめてみました。

病名など

褥瘡(じょくそう)

床ずれのこと。床ずれなど、皮膚を圧迫した状態が続き、細胞が局部的に壊死を起こすこと。

「デクビタス」ともいい、略して「デクビ」と表現することもある。

アッペ

盲腸(虫垂炎)のこと。英語のappendicitisからきている。

アネミー

貧血のこと。ドイツ語のAnamieからきている。

アポ

脳卒中のこと。英語で卒中を意味するapolexyの略。

起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)

座った状態から立ち上がった時などにめまいを起こす症状のこと。

転倒などを引き起こす危険があり、自律神経症状の一つとされる。

イレウス

腸閉塞のこと。

齲歯(うし)

虫歯のこと。略して「C」と表現することがある

カルチ

カルシノーマ(Carcinoma)のことで、上皮細胞由来の癌のこと。「Ca」と表記することがある。

メタ

癌などの転移のこと

テーベー

結核のこと。ドイツ語のTuberkuloseからきており、TBと略すこともある

TIA

Transient Ischemic Attackの略語で一過性脳虚血発作のこと。

脳梗塞と似た症状が一時的に起こり、すぐに症状がきえる発作。

DM

糖尿病のこと。ラテン語のdiabetes mellitusからきている。

Fx

骨折(fracture )のこと

Dx

脱臼(dislocation)のこと

ヘモ

痔のこと

ロコモティブシンドローム

骨や筋肉などの運動組織の機能が低下してしまい、寝たきり等になる傾向が高い患者や、状態のこと

病状など

浮腫(ふしゅ)

むくみのこと。

アプニア

無呼吸のこと。

寝てる時に呼吸が一時的に止まってしまっていることを、「睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)」という。

意識障害

意識レベルが低下した状態のこと。

傾眠状態、昏蒙状態、昏睡状態などが挙げられる。

意識障害の評価にはグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)ジャパン・コーマ・スケール(JCS)が用いられる。

傾眠(けいみん)

肩を軽く叩くなどすると意識を取り戻すような意識状態のこと。

うとうとしている状態。何らかの病気の可能性もあるため、注意が必要。

見当識障害(けんとうしきしょうがい)

ここはどこか(場所)、今がいつか(季節、日付、曜日、時間)など、自分の置かれている状況がわからなくなること。

構音障害(こうおんしょうがい)

言葉を発する事は可能だが、発音が不明瞭のため相手に内容が上手く伝わらない状態のこと。

脳血管障害の後遺症などでみられる。

シバリング

体温が下がった時に、無意識に起こる身震いのこと。

筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を保とうとしている状態。

ステルベン

ご逝去されること。

「ステる」「ステった」など表現することもある。

下血(げけつ)

便に血が混じること。

胃や腸からの出血が便に混じることで見られる事が多い。

肛門に近い場所での出血ほど、鮮やかな赤い色となる。

胃に近い場所での出血の場合は赤黒くなる。

サルコペニア

加齢に伴った筋肉量・筋力の低下のことを指す言葉。

嘔気(おうき)

吐き気のこと

曖気(あいき)

げっぷのこと

吃逆(きつぎゃく)

しゃっくりのこと

口渇(こうかつ)

のどが渇くこと

呻吟(しんぎん)

うめき、苦しんでいる様子・症状のこと

タキる

心拍数が増加していること。頻脈。

ネクる

壊死している状態

寛解(かんかい)

完治はしていないが小康状態を保っているような状態

副雑音(ふくざつおん)

呼吸音などに大きい音や低音など異常な音が混ざること

落屑(らくせつ)

皮膚が剥がれ落ちること。

流涎(りゅうぜん)

よだれのこと

類鼾音(るいかいおん)

呼吸音などで聞かれる、いびきに似た、グーグーという音のこと。

治療、検査

アンプタ

切断を指す用語。

四肢など大きな部位を表す事が多い。

ケモ

悪性腫瘍(がん)に対する、化学療法のこと。 Chemotherapyの略。

デブリードマン

壊死してしまった組織などを除去する処置のこと。「デブリ」と略することもある。

ストーマ

手術によっておなかに作られた、尿や便の出口のこと。人工肛門、人工膀胱がある。

ストーマがある患者のことを「オストメイト」と呼ぶ。

胃瘻(いろう)

チューブを用いて胃から栄養を摂取できるようにすること。

胃瘻を作る手術のことをPEGということから、「PEG」と表現されることも多い。

IVH(あいぶいえいち)

口から栄養を取ることが難しく、また胃ろうを作ることも難しい状態の際に点滴から栄養を取ること。

高カロリー輸液のことを指す。

CV(しーぶい)

中心静脈カテーテルのこと。

中心静脈とは、心臓近くにある上大静脈・下大静脈をさす。

中心静脈は血流量が多く流れも速いため、濃度の高い薬剤や高カロリー輸液を注入しても、すぐに血液で希釈される。そのため、高カロリー輸液を注入する場合は、中心静脈カテーテルを留置する。

罨法(あんぽう)

温める、または冷やして治療すること。

温めることを温罨法、冷やすことを冷罨法という。

医療処置・物品

バルーン

膀胱留置カテーテルのこと。お小水の管。

「Ba」と表記されることも多い。

サクションチューブ

痰を吸引するときに使うチューブのこと

評価方法

ジャパン・コーマ・スケール(JCS)

日本で使用されている意識障害の評価方法。

段階として、下記①~③の順で意識障害が重いと評価される。

①刺激しないでも覚醒している状態

②刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態

③刺激しても覚醒しない状態

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)

GCS(Glasgow Coma Scale)は意識レベルの評価指標で、現在、世界的に広く使用され、世界標準となっています。

意識レベルを、下記①~③それぞれで段階的に評価し、合計点で重症度・緊急度を判断します。
点数が低いほど重症度・緊急度が高くなります。

 ①「開眼」:4段階 (自発的に開眼~痛み刺激でも開眼しない)

 ②「発語」:5段階 (見当識あり~発語なし)

 ③「運動」:6段階 (命令に応じる~痛み刺激に対して反応なし)

生理現象

Hr(ハルン)

排尿のこと

kot(コット)

排便のこと

グル音(ぐるおん)

胃腸の動きによって鳴る音のこと。腸蠕動音。

サイナス

正常に動いている心臓のこと。

最後に

振り返ってみたら、まだまだ載せきれないくらい聞かれてました。(笑)

今後何回かに分けて、

私がよく聞かれたり、説明するときに使う、医療用語を載せていきたいなぁと思います。

本日は以上です。

続きはこちら🎶

ではまた!

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